徒然メモ

徒然と毎日をメモのように

閉じ込めシステム

おじさんがお祭りの日に私を塔に連れていった。

 

そこの塔ではいろんな人がいた。

老若男女。

 

おじさんは柔らかーい雰囲気の人でいつもヘラヘラ笑って、ふわりとゆるぅりと逃げるのが得意な人だった。

塔に入ると入口に日本酒とか果物とか書いてあって、私はお酒が弱いから1杯くらいかなあなんて考えていると、おじさんは「3倍くらいいけるでしょう。」って私の顔を見ないで言ったんだ。なんだか熟れすぎた果物を食べさせられた気分になったもんだから「早くビールが飲みたいんだ。」と顔を見ないで言った。

 

部屋に入ると長テーブルが伸びていて、みんなでわいわいと騒いでいた。まるで葬式のあとの宴会みたいだ。出される食べものを一つずつ口に入れていく。日本酒、桃、ブドウ、白い粉、緑の粒、ん?なにこれ。

白い粉、味がない。緑の粒、味がない。おじさんなにこれ。なんだか落雁を潰したみたいだよ。

遠くではおじさんがおばさん達に絡まれていて、ヘラヘラ笑って、ふわりとゆるぅりと逃げていた。

ありゃ、たった1杯で酔っ払ったみたい。

眠くなってきたな。

目を閉じる瞬間におじさんと目が合った気がした。

 

___

 

「お宅、昨日うるさすぎじゃありません?」

「え。」

「ちょうどお風呂場と隣り合わせなのか水の音がうるさくってよ。」

「え、あぁ、すみません。」

 

昨日は何してたんだっけか。

あぁ、部屋が海に繋がったから2人と海で泳いでたんだった。

あまりにも久しぶりに泳いだから気分が高まって飛び込みとかしてたんだった。

水の中気持ちよかったなあ。

 

 

「今日の夢」