春の腕はもう動き出してる
朝5時過ぎ。バスを降り立ったら雨だった。
2月なのに。アスファルトは見えていて
なんだか早く冬眠から目覚めてしまった感じ
まだ眠っていてもいいのよ。大丈夫。
太陽もまだ登っていないし
だから私達も眠ってていいかな、だめ?
なんだかふわふわふわふわとここ1ヶ月位を過ごしていて、とうとう言われてしまった。
地に足がついていない。
目を丸くして3回くらい聞いてきた。
たしかに浮いている、いや、浮ついているそんな感じはしてた。
だめだなあ、だめだめ
そしてそんなだめだめな私を見透かしたような君の言葉は、さらに私をだめだめにしていくのだ。
なんだか自分が自分でないような感じがして、少し焦燥感のような感情が出てきた。
なにに焦ってるわけではないけれど、なにかにくすぶってるわけではないけれど、なにかに怯えている。なにかを怖がっている。パニックになりそうになるんだ。
深呼吸。私は私。
獅子座の私は強いのよ。
百獣の王なんだから、大丈夫。がおー。
今日も残業。
駐車場まで勢いで帰れるのだけれど、駐車場からお家までが億劫で外に出られない。
30分くらい音楽を聴いて、空を見上げて考える。なにも考えないこともある。
私だけしか知らない。私だけの時間が過ぎていくのを待つ。
見えなくなりそうでずっと見えているお月様を私は眺めて、少しだけ、1粒泣く。
悲しいこととか何も無いけれど、唐突に不安に襲われるんだ。
心が漏れる。音楽が私の心に穴を開けて、破裂しそうな私の心をダム穴みたいに調節する。
わたっしー あーなたの心
しりたくて仕方ないの、よ。
私の心は私もわかってなーいのに
私の心も知ってほしいと思うの、よ。
私の知らない私をあなたから聞きたい
これはなんていう承認欲求なのかしら
さて、お風呂に入ろ
1回全部流す。
カムバック前の私。